【個人事業主向け】法人化に適したタイミングと税務上のメリット
個人事業主として事業を続けていると、ある時期から「そろそろ法人化した方がいいのでは?」と考える方が増えてきます。
売上や利益が安定してきた段階で法人化を検討すると、節税や信用力の向上など、経営にプラスとなる効果を得られる可能性があります。
一方で、法人化には設立費用や手続き、維持管理の負担も伴うため注意が必要です。
今回は、法人化を検討すべき代表的なタイミングと、税務上のメリットを整理します。
法人化に適したタイミング
法人化を検討すべきタイミングは、主に以下の3つです。
- 利益が増えて税負担が重くなったとき
- 経費の幅を広げたいとき
- 取引先や金融機関からの信用を高めたいとき
それぞれ確認していきましょう。
利益が増えて税負担が重くなったとき
個人事業主は所得が大きくなると累進課税により税率が高くなります。
利益が増えて「税金の負担が大きい」と感じる段階が、法人化を検討すべき最初のサインです。
法人税率は一定水準で抑えられているため、ある程度以上の利益が出ている場合には、法人化すれば税負担が軽減できる可能性があります。
経費の幅を広げたいとき
法人にすることで役員報酬や退職金制度、福利厚生費など、個人事業では認められにくい経費を計上できるようになります。
「もっと事業に投資したい」「家族への報酬を適切に処理したい」と考える段階で法人化を検討するのが効果的です。
取引先や金融機関からの信用を高めたいとき
大手企業や金融機関との取引を拡大する場合、法人格を持っていた方が信用を得やすいケースがあります。
法人化は対外的な信頼性を高める手段でもあり、事業規模を広げたいと考えるときにおすすめです。
法人化による税務上のメリット
法人化をすると、以下のようなメリットがあります。
法人税率が安定している
個人の所得税は累進課税により最高45%まで上がりますが、法人税率は中小企業の場合、一定の利益までは15〜23%程度に抑えられています。
利益が大きくなればなるほど、法人化による節税効果が期待できます。
役員報酬や家族への給与が経費にできる
法人化すれば、代表者自身の役員報酬や家族への給与を経費として計上できます。
適切に設計すれば、所得分散によって税負担を軽減しつつ、生活費や教育費を効率よくまかなえます。
退職金制度を活用できる
法人は役員退職金を支給でき、損金算入が認められています。
個人事業主では利用できない制度を使える点は大きなメリットです。
節税スキームの幅が広がる
法人化により、中小企業倒産防止共済や生命保険を活用した資金準備など、税制優遇を受けながら資金を積み立てる選択肢が広がります。
将来のリスクに備えつつ、節税も可能です。
まとめ
利益が一定額を超えたときや、さらなる事業拡大を目指すときが、法人化を検討する代表的なタイミングです。
判断に迷う場合は、税理士など専門家に相談することをおすすめします。
事業の現状と、将来の見通しに合った形を選ぶのが重要です。
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